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2010/01/26

僕は友達が少ない/平坂読

4840128790僕は友達が少ない (MF文庫J)
ブリキ
メディアファクトリー 2009-08-21

by G-Tools


学校で浮いている羽瀬川小鷹は、ある時いつも不機嫌そうな美少女の三日月夜空が一人で楽しげに喋っているのを目撃する。「もしかして幽霊とか見える人?」「友達と話していただけだ。エア友達と!」「(駄目だこいつ…)」小鷹は夜空とどうすれば友達が出来るか話し合うのだが、夜空は無駄な行動力で友達作りを目指す残念な部まで作ってしまう。しかも何を間違ったか続々と残念な美少女達が入部してきて―。みんなでギャルゲーをやったりプールに行ったり演劇をやったり色々と迷走気味な彼らは本当に友達を作れるのか?アレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメディ誕生。



はがない。そして儚い人達の青春紀行。もとい奇行。

友達が少ない人間が集り、友達を増やすべく日々修練を重ねる。それが隣人部。
蓋を開ければ、主人公のハーレムな部活動だった。

起伏の無い物語だった。起承転結も、序破急も、へったくれもない。一本道の物語として捉えるからいけないのかもしれない。連作短編形式の小説だと思えば、これはこれでありだ。
深く考えることなく、純粋に向き合えば楽しめるだろう。ネタも豊富ですし。

そういえばカラーページと導入で登場していたキャラクター――志熊理科が本編に登場していなかった。おそらく続刊で登場するかと思われるが、とんだブラフである。カラーページで紹介されるくらいなのだから、本編でもそれなりの活躍が在るのかと思いきや、そんな事もないようなキャラクターが多数見受けられた。これまた続刊で活躍するのだろうか。ある種のカラーページ詐欺である。

所謂嘘を嘘と見抜けない人が使うのは難しい掲示板で、扱われる事が多いネタの使用が乱発していた。ネット・スラングを多用した作品なのだ。前知識があると、より一層楽しめるのかもしれない。
もちろんそんな小難しい事を考える必要もなく、面白いお話で在る事に変わりはないのだが。考えるな感じるんだ、という系列の作品ですね。猜疑心を持って挑んではいけない類のものです。流されるままに楽しむのが正解です。

最後に1つ云わせて頂くと。
幸村は僕の嫁です。
□MF文庫 | Comments(0) | Trackback(0)
2010/01/21

這いよれ! ニャル子さん/逢空万太

4797354143這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)
狐印
ソフトバンククリエイティブ 2009-04-15

by G-Tools


深夜。八坂真尋は得体の知れない「何か」に追われていた。どんなに助けを求めても応える声も人もなく、彼は町中をあてどなく逃げまどうしかない。そして息も切れ、自らの最期を覚悟したその瞬間―「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラトホテプです」―銀髪の美少女が、とてつもなく意味不明なキャッチフレーズとともに現れた。ニャルラトホテプ改めニャル子曰く、彼女は真尋を狙う悪の組織から、彼を守るために派遣されてきたというのだが…。こうして、真尋とニャル子の異常な日常が幕を開けた。這いよれ、ニャル子!負けるな、真尋!怒涛のハイテンション混沌コメディ。第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。



SAN値の防御に1本のフォーク。

表紙を飾っている美少女はニャルラトホテプである。かの有名なニャルラトホテプである。ナイアーラトテップとも云う。
私としては"ナイアーラトテップ"と表記した方がしっくり来る。個人的なお話です。しかしそうするとナイ子さんになってしまうので、何だか可愛らしくありません。"ニャルラトホテプ"を選択したのは、作者の英断ですね。

ニャル子さんである。可愛らしい響きである。
クトゥルフ神話を分かりやすく説明するならば。軟体動物みたいだったり。触手がウネウネだったり。人が刹那的にお亡くなりになったり。大体そんなかんじのおどろおどろしい話である。怪奇小説家が作り出した神話なので、おどろおどろしいのは当然の帰結なのですがね。
なのにも関わらずニャル子さんである。可愛らしい響きである。可愛らしい挿絵である。

前情報としてクトゥルフ神話が絡むと知っていたので、それなりに覚悟して読みました。ライトノベル作品における挿絵という存在は、ある種の釣りです。挿絵で内容を判断してはいけないのであります。可愛らしい挿絵だからといって、ファンシーな内容とは限らないのです。突然、皆さんに殺し合いをしてもらうような作品なのかもしれないのです。
読後の今だから云えますけど、そんな意気込みで読んだ自分が愚かでした。表紙とタイトルのまんまでした。ちょっとだけ猟奇臭いコメディです。

不条理コメディですね。納得できない事の連発です。ですが宇宙規模なら仕方がないよね、と腑に落ちてしまうのも事実。常識に囚われてはいけないのです。
この物語の世界観を純粋に受け止めると、純粋に楽しめる作品へと昇華します。クトゥルフ神話だの何だのは気にする必要性なんてありません。ただ知っていると、面白さが少し増えるというだけの話です。
導入から閉めまでテンポ良く進む良質なコントですね。真尋とニャル子の夫婦漫才です。這い寄る混沌に目を付けられた真尋に運がなかったのです。二人仲良く夫婦になりやがればいいのですよ。

笑って笑って、そして笑える。後腐れのない良作。
□GA文庫 | Comments(0) | Trackback(1)
2010/01/20

ヘヴィーオブジェクト/鎌池和馬

4048680692ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)
凪良
アスキー・メディアワークス 2009-10-10

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結局、戦争はなくならなかった。でも、変化はあった。くだらない殺し合いが淡々と続く中にも、変化はあった。超大型兵器オブジェクト。それが、戦争の全てを変えた。戦場に派遣留学した学生・クウェンサーは、整備基地で、奇妙な雰囲気を持つ少女と出会う。その少女は『エリート』と呼ばれていた―『オブジェクト』のパイロットとして。近い将来。このちっぽけな少年は、少女のために、最強の兵器『オブジェクト』へと、生身で立ち向かうことになる。これは、そのきっかけとなる出会いだった―。



巨大兵器をぶっ潰せ! 生身で!?

鎌池和馬氏のデビュー以来となる新シリーズ。アニメ化やスピンオフ作品が脚光を浴びている「とある魔術の禁書目録」の作者です。
良い感じの巨大ロボものだったのではないかと考えます。よくある巨大ロボは人型になってしまいますが、今作の巨大ロボは圧倒的なまでの機能美を追及した兵器。オブジェクトという名の兵器です。

オブジェクトとオブジェクトがぶつかり合うのが常識の戦場において、ちっぽけな人間がその全長50メートル級の兵器に挑むのは、熱い展開だった。
少年兵2人が常識では考えられないような功績を上げる。戦争という中に置いての功績というのは、リアルに描くとどうしても物悲しいものになってしまいがちです。今作では勧善懲悪を全面に押し出していたので、戦争の悲惨・苛酷を突きつけられる事は在りませんでした。ただただ純粋に少年兵が敵を倒すという爽快感が味わえた。ティーンズ・ノベルらしい善い出来です。

少し気になったのはヒロインの扱い。鎌池和馬氏の別シリーズでも云える事なのですが。お話が進んで行くに従い、ヒロインの影がどんどんと薄くなっていくような気がするのですよ。それが違和感になってしまった。作者はヒロインを冷遇するのが好きなんでしょうか。私は鎌池和馬氏にお会いした事も、お話した事も在りませんので、事の真相は分かりかねます。
ただせっかくの魅力的なヒロインを生かせていないのは頂けないのではないでしょうか。それとも少年兵2人が仲良くする様を強調したかったのでしょうか。確かに彼ら2人の友情は熱いものが在りました。しかし友情は友情です。そこから先に発展する何かを邪推するのは、どうしたものかと。

この物語の設定は、料理次第では如何様にも化けるはずです。ですから続きがもしも出るのであれば、今後の出来は作者の腕次第になるわけです。この物語が発展・昇華する様を見てみたいです。
□電撃文庫 | Comments(0) | Trackback(0)
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