--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
2010/01/21

這いよれ! ニャル子さん/逢空万太

4797354143這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)
狐印
ソフトバンククリエイティブ 2009-04-15

by G-Tools


深夜。八坂真尋は得体の知れない「何か」に追われていた。どんなに助けを求めても応える声も人もなく、彼は町中をあてどなく逃げまどうしかない。そして息も切れ、自らの最期を覚悟したその瞬間―「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラトホテプです」―銀髪の美少女が、とてつもなく意味不明なキャッチフレーズとともに現れた。ニャルラトホテプ改めニャル子曰く、彼女は真尋を狙う悪の組織から、彼を守るために派遣されてきたというのだが…。こうして、真尋とニャル子の異常な日常が幕を開けた。這いよれ、ニャル子!負けるな、真尋!怒涛のハイテンション混沌コメディ。第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。



SAN値の防御に1本のフォーク。

表紙を飾っている美少女はニャルラトホテプである。かの有名なニャルラトホテプである。ナイアーラトテップとも云う。
私としては"ナイアーラトテップ"と表記した方がしっくり来る。個人的なお話です。しかしそうするとナイ子さんになってしまうので、何だか可愛らしくありません。"ニャルラトホテプ"を選択したのは、作者の英断ですね。

ニャル子さんである。可愛らしい響きである。
クトゥルフ神話を分かりやすく説明するならば。軟体動物みたいだったり。触手がウネウネだったり。人が刹那的にお亡くなりになったり。大体そんなかんじのおどろおどろしい話である。怪奇小説家が作り出した神話なので、おどろおどろしいのは当然の帰結なのですがね。
なのにも関わらずニャル子さんである。可愛らしい響きである。可愛らしい挿絵である。

前情報としてクトゥルフ神話が絡むと知っていたので、それなりに覚悟して読みました。ライトノベル作品における挿絵という存在は、ある種の釣りです。挿絵で内容を判断してはいけないのであります。可愛らしい挿絵だからといって、ファンシーな内容とは限らないのです。突然、皆さんに殺し合いをしてもらうような作品なのかもしれないのです。
読後の今だから云えますけど、そんな意気込みで読んだ自分が愚かでした。表紙とタイトルのまんまでした。ちょっとだけ猟奇臭いコメディです。

不条理コメディですね。納得できない事の連発です。ですが宇宙規模なら仕方がないよね、と腑に落ちてしまうのも事実。常識に囚われてはいけないのです。
この物語の世界観を純粋に受け止めると、純粋に楽しめる作品へと昇華します。クトゥルフ神話だの何だのは気にする必要性なんてありません。ただ知っていると、面白さが少し増えるというだけの話です。
導入から閉めまでテンポ良く進む良質なコントですね。真尋とニャル子の夫婦漫才です。這い寄る混沌に目を付けられた真尋に運がなかったのです。二人仲良く夫婦になりやがればいいのですよ。

笑って笑って、そして笑える。後腐れのない良作。
スポンサーサイト
□GA文庫 | Comments(0) | Trackback(1)
Comment

管理者のみに表示
Trackback
管理人の承認後に表示されます

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。